【手続き関連】夫婦関係を証明できない!

ここ数ヶ月、家族関係を証明するための和訳依頼が多くありました。書類の提出先は役所や年金事務所、銀行等です。お客様は手続きそのものに戸惑いがあるようなので、弊社で知っている範囲内でここにまとめてみることにしました。事案別に複数あり、いざ書き出してみると長くなったので、一つ一つご紹介していくことにします。

夫婦関係を証明できない
日本国籍の夫が死去し、残された外国籍の妻が、夫婦関係を証明できず、諸手続きができなくて困っておられました。

本来なら日本人の配偶者として戸籍に名前の記載があるはずですが、婚姻後、日本側での手続きをしていなかったため、パートナーの戸籍に名前が載っていないわけです。

妻の本籍地で婚姻した際の、婚姻証明書を日本語に翻訳して役所に提出し、妻を配偶者として届けなければなりません。

本籍地発行の婚姻証は、時間が経っていると再発行するように言われる場合が殆どです。また、原本は返却しない場合が多いです。念の為提出先に問い合わせる方がよろしいです。

婚姻後のお手続きはお早めに
外国で婚姻したらなるべく早く日本側でも手続きをすませましょう。例えばアメリカのテキサス州で婚姻した場合、現地のヒューストンの日本領事館で、郵送/対面でも受け付けてくれます。翻訳は、全訳ではなく、抄訳、しかも自分で和訳しても受理してくれます。ただ、戸籍に反映するのは数ヶ月かかるようですが。

フィリピンの妻が困るよくあるシチュエーション
夫婦関係の証明ですが、その他にも、夫(日本国籍)の配偶者として、戸籍に妻(外国籍)の名前の記載はあるが、戸籍上の氏名と、外国婚姻証明書の妻の名前が一致していない ⇨ 手続きができない😭というパターンがあります。

妻がフィリピン国籍でよくあるパターンです。フィリピンの女性は、母親の旧姓(メイデンネーム)を、ご自分の「ミドルネーム」とする慣習があります。氏が、名になるわけです。

しかし、日本人と婚姻して配偶者として戸籍に記録される場合、その名であるミドルネームを、氏(ファミリーネーム)のひとつとして処理してしまうのです。日本の戸籍に記載するルールの一つのようです。

例えば、カミラさんの例(仮名)をあげます。

カミラ(名 ファーストネーム) デヤン(名ミドルネーム)サントス(氏ファミリーネーム)

「デヤン」はカミラさんのお母さんの旧姓で、それが、カミラさんの「ミドルネーム」なのです。
  
しかし!日本の戸籍に記録する場合以下のようになります。

  【氏】デヤン(ミドルネーム)サントス(ファミリーネーム)【名】カミラ(ファーストネーム) 

カミラさんの「ミドルネーム」が、日本の戸籍では「氏」の欄に入力されます。なぜ、このようなやり方を取り入れているのか?理由はわかりません。

フィリピン以外の外国名は、ミドルネームも、「名」として処理されると思うのですが、なぜフィリピンだけが、違ったやり方をするのか?

さらに紛らわしいことに、住民票や在留カードなどは、戸籍の表記方法ではなく、本国の表記通りになります。要するにミドルネームは、「名」のところに記載されるのです。

【氏】 サントス(ファミリーネーム) 【名】 カミラ(ファーストネーム)デヤン(ミドル)

さらに、日本人配偶者の、サトウ、とかイノウエ等の氏が加わるとなると、もう、わけわかんないことになります。混乱を招くよなぁ、と個人的にはいつも思います。

フィリピンの書類とアポスティーユ
で、お客様は、年金事務所等に氏名を確認する書類を出すように求められるわけです。ということで、フィリピンの婚姻証明書を和訳して提出します。

フィリピンの証明書は多くの場合アポスティーユが添付されていますが、アポスティーユというのは要するにその証明書が真正であることを証明する文書なわけです。文書を受理する側がそれを理解していれば和訳はわざわざ求められません。しかし和訳を出すように求められることも多いです。提出先によって対応が変わりますので、問い合わせた方がよろしいです。

過去に出した婚姻届をなぜ再提出しなければならないのか、不合理なことよ、といつも思います。

日本の戸籍のシステムについて
日本の戸籍制度について思うことがあります。日本人と外国籍の人との婚姻があった場合の戸籍への記載はカタカナ表記だけではなく、パスポートに記載されている表記と同じアルファベット表記を併記した方がいいのでは〜と思います。

カタカナ表記は必ずしも実際の名前の正しい発音でないこともあるのです。その場合、戸籍のカタカナの名前とその本人との同一性が疑われることがあるのです。

「ジェニファー・ロペス」でも 「ジェニファー・ロペース」でも JENNIFER LOPEZ なのは間違いないですよね!そう思いませんか? 外国人の名前に関しては、カタカナ至上主義は、もはや時代にそぐわないのではないか、と思うのです。

それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。

エル・トランスレーションサービスが目指しているのは『お客様の手続きがスムーズに早く進むための文書翻訳を提供すること』です。

全て翻訳者のサインと社印を付した翻訳証明入り。日本翻訳連盟 (JTF) 加盟法人です。文書の公証や外務省の公印の確認・アポスティーユの手続きのお手伝いも承っております。事務所は北中城村イオンモールライカムと沖縄アリーナ(国体道路)結ぶルート沿いにあります。カデナ基地から1km 程離れた距離にあります。日曜祝日定休。月〜金 営業。土曜日予約のみ営業しております。お気軽にお問合せください。電話またはお問い合わせフォームをご利用ください。

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